冬の寒さが徐々に穏やかになり春へと移行する時期は、軽い着心地と暖かさを両立させたアウターが必須。そして、できればカジュアルななかにも大人の品格を保つような一着が欲しい。そんな理想を満たしてくれる新作アウターを、人気のラグジュアリーブランドからセレクトしてご提案します。
今回は「ファビアナフィリッピ(FABIANA FILIPPI)」より、リラックスした着心地でいて華やかなディテールが映えるコートやブルゾンをピックアップ。シャイニーなマテリアルや優しいカラーが、いち早く新しいシーズンに向かうおしゃれ心を刺激します。
■1:シャンパンカラーの光沢をまとった上品リネンコート
リネン地に織り込んだルレックス糸が、動くたびに繊細な輝きを生むフーデッドコート。ボリューム感のある七分袖や大きめのカフス、ゴムを通したヘムラインによるコクーンシルエットなど、身体を締め付けないリラックスフィットでいて、今の気分もしっかり表現された一着です。
前を留めて完成されたデザインを楽しむのもいいけれど、比翼仕立てについたスナップボタンを開けて、ガウンのようにさらりと羽織るのもスタイリッシュ。
■2:細部まで行き届いたデザインが洗練された甘さを表現
丸みのあるVネックのショートブルゾンは、一見ごくシンプルな雰囲気。でも、よく見ると大きな胸ポケットや、上下に開くフロントファスナーをつなげた引手、さらにその引手には煌めく「ルーチェ」のボールチェーンが施されているなど、遊び心のあるディテールが満載です。
また、シックなカーキ色に、パフスリーブや裾のギャザーでフェミニンさを添えるなど、甘辛バランスを計算しつくしたデザインも魅力。素材には、環境に配慮したプロジェクトを推し進めるファビアナフィリッピらしい、オーガニックコットンを使用。さらりとした柔らかい素材感で、春夏の素肌に心地よくなじみます。
■3:オフホワイトのツイードコートが導くクラス感のある装い
ノーカラーのショートコートは、軽やかな着心地が嬉しいコットンツイード素材。番手や構成の異なる糸を複数織り込むことで立体感をもたせ、ソフトでコンテンポラリーな表情に仕上げています。
襟ぐりや前立て、ヘムラインには同系色のパイピングを施してメリハリをつけ、よりモダンな雰囲気に。それでいて、優しいオフホワイトの色みがフェミニンな印象もアピールします。オーバーサイズのストンとしたシルエットとドロップショルダーによる、リラックスした着心地も魅力です。